過去ログ(2002.02.22〜2004.07.03)百件

2003年07月07日 鬱な話
 辞め損なった。  
   
 先日、上司に小言を食らわされました。  
 前々から方針が気に入らなかったので、是幸いと翌日に「帰ってよく考えた結果、私は不適格だと 思 うので辞めます」と辞意を申請しました。  

 結果、慰留されました(泣)。  

 実は私の父が、私の勤めている施設に50年間定期借地契約を結んで土地を貸しているんですね。  
 だから私は、いわば「地主の息子」的な立場なんです。  
 それ故上司も、「辞めたい」と言われたからといって「それじゃ、サヨナラ」とは返答し難いのだと思い   ます。  
 しかし、向いていないんですよマジで。  
 HPや某本家Q&Aで偉そうな薀蓄を垂れているので、そうは思われない方も居られるでしょうが、 私 は、殆ど記憶障害と言ってもイイ位物覚えが悪いんです。  
 仕事の段取りが覚えられないのは、自分用のマニュアルを造ってしまえば何とかなるのですが、人  の 顔が全く覚えられないのは対処のし様がありません。  
 入所されているご家族さんの名前が分からないのは勿論、同じ施設内の職員の名前すら分からな  い のです。  
 「そんなに物覚えが悪くて車道楽が出来るのか?」と訝られる貴兄も居られると思いますが、クルマ  弄 りの場合は、外すモノを外さないと目的のパーツに辿り着きませんし、手順を踏まないで弄るとヤヴ  ァイ 箇所は整備要領書片手なので物覚えの悪さが問題にならないのです。  
 「そんなに物覚えが悪くて今まで支障なかったのか?」と訝られる貴兄も居られると思いますが、鉄  鋼 材料販売の営業をする分には少々記憶力に問題があっても支障なかったのです。  というのも、  注文 は「S45CΦ100×L100mm×10個」などという数字の羅列だったので必然的にメモを取るしかな  く、営業 も営業員同士なので電話では必ず名乗りますし、相手の会社へ行けば顔が分からなくても、  座席の場 所で誰なのか判別出来ます。  
 ある意味、営業スマイルが出来て、向こうの要求以上にチマチマ動いていれば良かったのです。  

 加えて、私がその上司の方針に納得していないことも辞めたい理由の一つになっています。  
 その上司は、事務所へ誰かが来た時、その人の乗ったエレベータのドアが開いた瞬間に声を掛け な いと怒り出してしまいます。 「おまえは、やる気がない」と。  
 しかし、介護老人施設なんて、普通の人には病院と大差ないものと受け止められているハズです。  
 もし、病院を訪れた瞬間、其処に居る職員が揃って振り返り、先を争って声を掛けて来たらどう思う  で しょうか?  
 この病院はオカシイと思うのが普通の反応でしょう。  
 そんな馬鹿な事を職員に強要して、何の得があるというのでしょうか。  
 私が子供に絵本を見せるために訪れた京都の児童関係施設も、私が話し掛けるまで職員は振り向   きもしませんでしたよ。  だからといって気を悪くするなんてことはありません。  そんなことで一気  分を害する輩が居るとしたら、それはソイツの性格に問題があるのであって、職員に非はないと私 は 考 えます。  

 他にもあります。  

 その上司は、私たち事務員が、事務所以外の何処へ行くにも他の職員へ声を掛けないと怒り出し ま す。  「おまえの居場所が分からないと困る」と。  
 寸刻を争う程重要な仕事なんかしてないじゃん、俺(笑)。  
 というか、小便や糞すら黙って用足しできないなんてマトモじゃありませんよ。  軍隊じゃなんです か ら。  

 更に言えば、その上司は個人プレーを極端に嫌うのです。  
 私はクルマ弄り癖の所為で、機械関係のトラブルに(普通の人よりは)強く、他の部署から備品の故   障などの報告があるとスッ飛んで行って直してしまうのですが、これがその上司の目に個人プレーと 映 るらしくお小言の対象になってしまいます。  「ひとりでやるな」、と。  

 ところが、「事務員が常に一人以上事務室に居ないと駄目だ」とも言うのです。  
 余剰人員を抱えている訳ではありませんから、二人が事務室から出てしまうと、残った事務員は、 何 か用事が出来ても身動きが取れなくなってしまいます。  
 勿論機械モノのトラブルは、開けてみるまで修理に必要な工数が分かりませんから、何時事務室へ   戻れるか分かりません。  
 それで個人プレーをするなと言われても困るんですよ。  

 それに、同じように機械に強い貴兄には御理解頂けると思いますが、整備と違って修理は、他人の 作業を見て身に付く類のモノではありません。  
 素通し車検のような手順作業ならイザ知らず、機械の故障なんてものは、同じパターンが再発するこ と は 極めて稀です。  殆どの場合、初めて直面するパターンに対してアドリブで対処しなければなり ませ ん。  
 この能力は、試行錯誤の繰り返しで育つ応用力です。  
 ということは、失敗の繰り返しを許さない限り育たない能力なのです。  修理に失敗して故障状態 を 重篤なモノにしてしまったら、必ずやその上司は怒り出すでしょう。  
 貴兄らもそうであるように、私も自転車のハブやクランクの軸受けをバラしてベアリングレースに傷 を 付けてパァにしたり、シャコタンバネの交換中にスプリングコンプレッサーが動いて危や指を飛ばし 掛けたりして育って来たのです。  
 私が休みの時に、何かが故障しても対応出来るようにしたいのでしょうが、施設の中でだけ発生す る 故障の対処方法を、その度に手取り足取り対応方法を教えても、使い物になるまで育てるのは無 理ですよ。  

 他にも、その上司が私の一挙手一動作を監視してチェックを入れるのも、到底福祉関連施設とは思 えない息苦しさで、やってられません。  KGBやCIAに勤めてるんじゃないっての。  

 まぁ、この世知辛い御時世に準福祉施設などという競争性の低い職場に勤めることが出来たので す から、少々嫌な上司が居る位で辞めようってのは、相当に甘ちゃんだと自分でも思います。  
 此処で勤まらないようでは、何処に行っても勤まらないだろうとも思います。  
 でもね、嫌なモノは嫌なの。  
 ガキみたいだけど。  

 でも、まぁ、とりあえず「私は馬鹿なので役に立ちません」と言っておきましたので、次に事務処理能  力 の低さを詰問されたら、「だから俺は駄目だと言ったでしょう」と答えて辞めます。  


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