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2008年01月24日 南京大虐殺 史実派 vs 見直し派 の齟齬について
 ついでのついでで、最近見つけた南京大虐殺の人数に関する記事。 

 教えてgoo質問投稿日時:07/02/12 12:09 
 最新の南京大虐殺の犠牲者は何人という意見が有力なのでしょうか?
 http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2745625.html 

 斜め読みして分かったことは、虐殺数の捉え方について史実派と否定派で対象が異なるというコト。 
 つまり。 
 南京戦において銃砲弾によって死傷した可能性があるのは、 
[ 1 ] 無辜の市民 
[ 2 ] 武装した市民(ゲリラ) 
[ 3 ] 平服に着替えて市民を装った中国軍兵士(便衣兵) 
[ 4 ] 軍服を着た中国軍兵士 
 であり、その死傷者発生時期も 
[ A ] 南京陥落(1937年12月13日)〜数週間 
[ B ] 南京への爆撃が開始された1937年8月15日〜南京陥落以後数週間 
[ C ] 盧溝橋事件(1937年7月)〜終戦(1945年8月)まで 
 となる。 

 普通、否定派は、期間を[ A ],対象を[ 1 ]と[ 3 ]に絞っている。 
 その上で[ 3 ]を違法性ナシと見做せばマボロシ派,違法性アリと見做せば少数派(数千〜上限数 万) となる。 
 マボロシ派は、便衣兵と間違って処刑された無辜の市民や、銃撃戦の巻き添えを食って死んだ無辜  の市民を数えないから、日本軍の軍事行動としての南京大虐殺数はゼロだ。 
 少数派にしたって、日本軍が殺害を目的として殺した無辜の民間人はゼロとした上で、便衣兵の違  法な処刑数のみを虐殺数としている。 

 ところが、期間を長くして対象者を広げると数は幾らでも増える。 
 極端な話、期間を[ C ]として、対象者を[ 1 ] + [ 2 ] + [ 3 ] + [ 4 ]とするなら、30万人もそうおかしな 数 字ではなくなる。 

 だがしかし。 
 [ 3 ]の違法性に関して両論あるのは仕方ないにしても、[ 4 ]は非虐殺者ではない。 戦死者である。   [ 2 ]は自業自得だ。 
 そんなモノまで数えるなら、日本軍側の軍人戦没者も中国軍に虐殺された被害者になってしまう(も ち ろん通洲事件の被害者は紛うことなき“虐殺された被害者”ですが)。 

 話している対象が違うのであれば討論にならない。 

 今後史実派と話す際は、「軍属と元軍属は後回し。 先に無辜の民間人の被害について話そう」と持  ちかける必要があるようだ。 


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