
過去ログ(2005.12.01〜2006.12.17)百件
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オイラが事務員として勤めている介護老人保健施設が“今”揺れています。
揺れているっつーても、鉄筋の溶接が剥がれたりボルトが緩んだりしてグラついているのでもなけれ
ば、地震が頻発しているのでもなく、理事長の正職員に対する理不尽な賃金カットを廻って憤懣爆裂し
ているのである。
もちろん、私個人の立場としては、人件費が経営を圧迫して施設が立ち行かなくなり、結果として貸し
ている土地の賃料が下げられることを想定するくらいなら、アカの他人の給与が下がろうが知ったこっ
ちゃナイ。
そして、経営上において資金ショートなどの経済的な問題が既に発生している、あるいは、近い内に
発生することが予見される逼迫した状況だというなら、賃金カットも致し方ないと思う。
しかし、そのような状況には全く至っていない。 たしかに、同じ法人が経営している施設に特養が
あるため、ユニット化などのために資金が必要だというのは判ります。
でも、賃金カットの目的は資金確保ではない。
なぜなら、この施設は無駄が非常に多いからだ。
おそらくバックマージンでも貰っているのだろうが、消耗品が異常に高価い。 いまどき箱ティッシュ
ひとつ92円、トイレットペーパーひとつ50円なんて在り得ない。
利用料金を払わない利用者(その家族)に対して全く請求しないから、ガンガン焦げ付く (念のために書
いておきますが、オイラは「任してくれれば法的な債権回収の手続きくらい踏んでやる」と申し出ています)。
訪問理容の料金や福祉用具の購入代金回収だって、業者と利用者の間に介入するだけで1円も口
銭を取らない。
人件費以外の部分を改めて、取れる収入は取る、減らせる出費は減らすようにするだけで賃金カット
分くらいは賄えてしまうだろう。
にもかかわらず(無駄は無駄のママ放置して)賃金カットをするのだという。
では、何が目的で賃金カットをするのか?
実は理事長にとって、介護保険法が定めた配置基準(ちなみにコレは【推奨値】ではなく、【最低下
限】デス)よりも多く職員が居るのは、お金が余分に掛かって勿体無いらしいのだ!
しかも、配置基準を満たす職員は、限りなく安い賃金で働く労働者で構わないと考えているらしい。
だから、正職員だけが賃金カットを食らう。
あたりまえだが、安い賃金に甘んじるのは、安い賃金に見合う程度の仕事しか出来ない低能力者(=
たとえば私のような)だ。 “福祉のココロ”がどうしたとかこうしたとか云うヤカラも居るだろうけど、最低
限度よりマシな賃金すら受け取れなくて何が“福祉のココロ”やねん。 他人の世話が焼けるのは、自
分の生活が確立していればこそ。
老人介護の職場だって賃金は様々なんだから、自分の仕事遂行能力に自信のある労働者は、自分
の能力に見合った賃金の施設へ移ってしまう。
最低下限の配置基準で仕事を廻して行けるのは、その職員が期待されるだけの能力を有しているこ
とが大前提。 最低の薄給でも仕方なく雇われるような知的障害者スレスレの無能職員(←バリバリの
差別発言なのは百も承知。 それでも、低賃金な募集要項でも応募してくる就職希望者ってホントウにヤヴァイ)が何人居た
って烏合の衆以下の何者でもない。
そして、そいつらが最低下限の配置基準の人数居たって何ができるっての。
まぁ、これがマダ何の問題も起こっていない施設で…というなら、単なる怖いモノ知らずのヴァカ理事
長と笑い者にも出来ようが、実は既に利用者が事故で亡くなっているのだ。
当日記の記事を覚えておいでだろうか? 去年(2005)の9月9日に書いた転倒事故の記事である
が、あの時の被害者は数日を経ずして亡くなっている。 そして、遺族が施設側の管理不行届きを理
由に告訴直前まで揉めたんだ。 その和解というか、手打ちが終わったのが先月。
つまり、理事長は施設の管理不行届きを咎められたにも拘わらず、それが事実上不問になったから
といってスグに「更に管理が不行届きになってしまう体制」に変えようとしているのだ。
おいおいおい。
ヤヴァイだろ、ソレは。
確かに万全の布陣を敷いても転倒事故は起こる。 そして、かつてオイラが書いたように、「パッシ
ブセーフティーを人権侵害だと見做すヴァカな人権屋が、保健所という立場で権力を振り回す」という現
実がある以上、パッシブセーフティーという事故対策は採ることができない。
つまり、利用者の転倒事故に因る被害は、現実問題として防ぎようがない。
だから、施設側が採れる事故対策は、国の定めた配置基準(最低下限)を大幅に上回る職員数を配
置し、しかもそれら職員に対して十分な指導と教育を施すしか無いのだ。
もちろん、それは「事故を未然に防ぐため」ではない。 常に高確率で存在する事故のリスクに対し
て備えたという事実を以って「いいわけ」にするだけのことだ。
しかし、その「いいわけ」は絶対に必要で欠くべからざるモノなのである。
去年に起こってしまった死亡事故において、明らかな欠陥を指摘されなかったとは云え、被害者側の
観点から「(当時の職員配置が)事故の起こりうる体制だった」だと評価されている。
したがって、当時よりも能力の低い未熟練低経験者を、当時よりも少ない人数しか配置しない状況
で、もし、重大な事故が起こったらどうなるか?
体制を意図して劣化させたことが非難されないワケがない!
「咽喉元過ぎれば熱さ忘れる」とは良く言ったモノだが、一旦死亡事故が起こってしまっている以上、
責任者は「羹に懲りて膾を吹く」くらいで丁度良い。
棺桶に片足突っ込んでる死にかけの爺婆が放り込まれている施設なんだから死人が出るのは当た
り前。
ただ、「どういう理由で死ぬか」は問題だ。
そして、それは風評の原因になる。
転倒などの事故多発や衛生低下に因る悪臭などが重なれば、施設の利用希望者は激減する。 そ
れでなくても、役所が介護保険関係の施設を建てようとする者に箱物費用をバラ撒く所為で、雨後の筍
のように老人保健施設がボコボコ出来ている。
もはや、地域の高齢者に選択肢を与えず、囲い込んで収益を上げれる時代ではないのだ。
「基準を満たした介護保険施設」であるからそれで充分なのではなく、「他の施設と比べて魅力がある
介護保険施設」でなくてはならない。 市場競争経済に加わるとは、そーゆーレベルが求められるよう
になったということなんだYO。
資本主義経済国家に生まれたんなら、その程度の理解はシロ。
経験を積んだ匠の職員が知的障害者スレスレの無能職員に代わって、サービスの質が保てると本
気で思っているのか? しかも、それを最下限の配置数で?
「儲けたいから支出を抑える」という理屈は理解できる。
だが、それなら高価な消耗品費などの無駄を抑えるのが先だし、それ以前に現状でも低すぎるくらい
に低い人件費のおかげで客観的に儲け過ぎに思える程儲かっているではないか。
施設開所から未だ4年と経っていない。 その間の利益が軽く1億を超えるんだから、福祉法人としち
ゃマズイくらい儲かっていると言えるんじゃないのか?
これだけ儲けているのに、さらに利益を増やすために低賃金に耐えている職員の給与をカットしよう
と考えるのは、もはや人間の発想じゃない(いや、守銭奴だってもう少しマシな考え方をするだろう)。
特養のユニット化や新しい施設の開所に費用が掛かるというのは詭弁だ。
特養のユニット化に伴う費用は、特養の利益で賄われるべきだし、新しい施設の開所に伴う費用は、
その新しい施設が長期に渡って稼ぎ出す利益で返済されるべきだ。
どんぶり勘定で損が出そうに思うという理由だけで、真っ先に職員の低賃金を更に削り取るなんて結
論を出すようなヴァカは、経営者になっちゃイケナイ。
リストラとは、リストラクチャリングの略で、その意味は「事業の再構築」、つまり、不採算部門の切り
捨て、あるいは将来有望な新規事業で経営の立て直し を図ることである(参考URL:http://www.sankei.
co.jp/databox/yougo/ryakubiz.html)。
つまり、職員の給与を減らしたり、物理的に仕事が完遂不可能な迄に人員を減らして一時的にどん
ぶり勘定の帳尻を合わせることはリストラですらないのだ。
個々の施設の経営状態を鑑みて、どう合理化しても利潤の得られない施設は手放すのが道理で、不
採算部門の尻拭いを好採算部門の職員の給与で合わせるのは愚考の極みだ。
ちょっと話が長くなり過ぎてしまったが、本当に困っている。
私個人はダブルインカムなので、月に2万円程度賃金が減っても生活を脅かされないが(という以前に、
地主の息子という立場に遠慮してか、オイラの給与は下がらないらしい。 余計な配慮だ。 それはそれでオイラが居辛くなる
だけではないか)、リアルに手取り月額17万円程度で生活している人から月2万円も減額したら食って行け
ない。
マトモな職員が、知的障害者スレスレの無能職員に入れ替わるのは必至だ。
施設が潰れて地代が入らなくなったら、ダブルインカムがダブルでパァである。
地主の息子という立場を使って進言すべきなのは判っているんだけど、ワンマン理事長は異議を唱
える者を悉く排除する“ハダカの王様(※)”らしいからなぁ。
ダブルインカムの片方を失うのは痛い。
こんなトコロで「王様の耳はロバの耳」と叫んだところで何も変わらないってことは分かっているんだけ
ど…
※注:絵本と違って、王をハダカ呼ばわりしたガキはリンチされて殺されるのが寓話のストーリーで
す。 そう、本来の寓話における“ハダカの王様”通りの権力者なんですね、ウチの理事長って。
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