過去ログ(2007.11.04〜2008.04.30)百件

2007年11月29日 エネループ懐炉レビュー
 話題のエネループ カイロの感想文です。

 改装のために売り尽くしセールをやっているジャパン某店では、3990円×30%OFFにもかかわらず、 僅かな店頭在庫が随分長い間捌けなかったのですが、ネット上では凄い人気で、amazonでは9500円 のプレミアムプライスが出る始末(しかも、それが売れている!)。

 興味津々で買う気マンマンな方も少なくないと思いますが、正直いって期待したほど大したモンじゃな いです。 マジで。

○:スイッチON後数秒で忽ち暖かくなる。

○:必要のない時はOFFに出来る。

○:温度が電子制御されており、低温火傷の心配が少ない

○:要求する充電元が、PCの周辺機器やPSPでお馴染みの5ボルト電源(コネクタも同じ)なので、 USBなどからも充電が可能。


×:出力が弱い。 低温火傷を負わないように強でも43℃に電子制御されているのですが、この配慮が 災いして極寒では全くと言ってイイほど体が温まりません。 白金触媒を使った燃料式カイロは言うまで も無く、使い捨てカイロにさえ遠く及びません。

×:イニシャルコストが高すぎ。 9500円のプレミアムプライスはともかく、4千円位の標準売価でも高す ぎます。 使い捨てカイロなら特売の大箱で1個単価は精々20円程度。 実に200個分です。 毎日2個 ずつ使えば月間25日外出で4ヶ月分に相当します。 概ね冬1期分ですね。
 そうすると、こう考えるのではないでしょうか。
 「1年でイニシャルコストが償却するのか」と。
 ところが、エネループ・カイロは永久に使えるワケではありません。
 充電回数500回とするなら、2年半でオシャカです。
 しかも、(これが大問題なのですが)実はエネループカイロは持続時間があまり長くありません。
 カタログデータは5時間ですが、リチウムイオン電池のマネジメントの関係で3時間強で切れます(もし かしたら、単に私の買ったモノが“ハズレ”だったのかも知れませんが)
 使い捨てカイロの持続時間は、表示8時間⇒正味6時間程度ですから、持続時間半分×単価あたり 使用可能回数でみれば、トータルコストは使い捨てカイロと大差ないことになります。 もちろん、ベンジ ンやライターフューエルを使う燃料式カイロとは比べ物になりません。

×:燃料式カイロと同様、使い捨てカイロのように任意の場所へ「貼って」使うことが出来ない。

 なんかボロクソ書いてしまいましたが、以外に布団の中で使うと具合がイイんです。
 電子制御で温度管理されていますから、低温火傷の心配が少ないですし、就寝中に電池が切れてし まうため、「暑くなって布団を蹴飛ばして風邪を引く」心配も稀有です。 お年寄りや幼児でも(比較的) 安心して使えます。 100V電源の電気毛布や電気火よりもコッチを推しますネ(極寒地じゃクソの役に も立たないでしょうが)。


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