
過去ログ(2008.04.30〜2009.02.13)百件
2008年09月29日 麻生太郎内閣総理大臣所信表明演説
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本日、閣下の所信表明演説があった。
内容はスバラシイの一言であるが、予想していた程、声に気迫が感じられなかった。
チンパンよりも良いのは当然としても、安倍氏の声の方が説得力があるというか、小泉・安倍両氏に
は、それこそ内容がおかしくても信用してしまいそうになる“言霊”があった。
実在の政治家に対して、ブリタニア皇帝やギレン・ザビの演説みたいなのを期待してしまう方がオカシ
イと言われればそれまでなんですが。。。
◆所信表明演説全文 (http://www.kantei.go.jp/jp/asospeech/2008/09/29housin.html)
◆動画 → http://nettv.gov-online.go.jp/prg/prg2166.html
第170回国会における麻生内閣総理大臣
所信表明演説
平成20年9月29日
政府インターネットテレビ
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第170回国会における所信表明演説-平成20年9月29日
(就任に当たって)
わたくし麻生太郎、この度、国権の最高機関による指名、かしこくも、御名御璽をいただき、第九二代
内閣総理大臣に就任いたしました。
わたしの前に、五八人の総理が列しておいでです。一一八年になんなんとする、憲政の大河がありま
す。新総理の任命を、憲法上の手続にのっとって続けてきた、統治の伝統があり、日本人の、苦難と
幸福、哀しみと喜び、あたかもあざなえる縄の如き、連綿たる集積があるのであります。
その末端に連なる今この時、わたしは、担わんとする責任の重さに、うたた厳粛たらざるを得ませ
ん。
この言葉よ、届けと念じます。ともすれば、元気を失いがちなお年寄り、若者、いや全国民の皆さん
方のもとに。
申し上げます。日本は、強くあらねばなりません。強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを
好機として、一層の飛躍を成し遂げる国であります。
日本は、明るくなければなりません。幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書
きつけた記録の数々を通じて、わたしども日本人とは、決して豊かでないにもかかわらず、実によく笑
い、微笑む国民だったことを知っています。この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。
蘇らせなくてはなりません。
日本国と日本国民の行く末に、平和と安全を。人々の暮らしに、落ち着きと希望を。そして子どもたち
の未来に、夢を。わたしは、これらをもたらし、盤石のものとすることに本務があると深く肝に銘じ、内
閣総理大臣の職務に、一身をなげうって邁進する所存であります。
わたしは、悲観しません。
わたしは、日本と日本人の底力に、一点の疑問も抱いたことがありません。時代は、内外の政治と経
済において、その変化に奔流の勢いを呈するが如くであります。しかし、わたしは、変化を乗り切って大
きく脱皮する日本人の力を、どこまでも信じて疑いません。そしてわたしは、決して逃げません。
わたしは、自由民主党と公明党の連立政権の基盤に立ち、責任と実行力ある政治を行うことを、国
民の皆様にお誓いします。
(国会運営)
はじめに、国会運営について申し上げます。
先の国会で、民主党は、自らが勢力を握る参議院において、税制法案を店晒しにしました。その結
果、二か月も意思決定がなされませんでした。政局を第一義とし、国民の生活を第二義、第三義とする
姿勢に終始したのであります。
与野党の論戦と、政策をめぐる攻防は、もとより議会制民主主義が前提とするところです。しかし、合
意の形成をあらかじめ拒む議会は、およそその名に値しません。
「政治とは国民の生活を守るためにある。」民主党の標語であります。議会人たる者、何人も異を唱
えぬでありましょう。ならばこそ、今、まさしくその本旨を達するため、合意形成のルールを打ち立てる
べきであります。
民主党に、その用意はあるか。それとも、国会での意思決定を否定し、再び国民の暮らしを第二義と
することで、自らの信条をすら裏切ろうとするのか。国民は、瞳を凝らしているでありましょう。
本所信において、わたしは、あえて喫緊の課題についてのみ、主張を述べます。その上で、民主党と
の議論に臨もうとするものであります。
(着実な経済成長)
緊急な上にも緊急の課題は、日本経済の立て直しであります。
これに、三段階を踏んで臨みます。当面は景気対策、中期的に財政再建、中長期的には、改革によ
る経済成長。
第一段階は、景気対策です。
政府・与党には「安心実現のための緊急総合対策」があります。その名のとおり、物価高、景気後退
の直撃を受けた人々や農林水産業・中小零細企業、雇用や医療に不安を感じる人々に、安心をもた
らすとともに、改革を通じて経済成長を実現するものです。
今年度内に、定額減税を実施します。家計に対する緊急支援のためであります。米国経済と国際金
融市場の行方から目を離さず、実体経済への影響を見定め、必要に応じ、更なる対応も弾力的に行
います。
民主党に要請します。緊急総合対策実施の裏付けとなる、補正予算。その成立こそは、まさしく焦眉
の急であります。検討の上、のめない点があるなら、論拠と共に代表質問でお示しいただきたい。独自
の案を提示されるももちろん結構。ただし、財源を明示していただきます。双方の案を突き合わせ、国
民の前で競いたいものであります。あわせて、民主党の抵抗によって、一か月分穴があいた地方道路
財源を補てんする関連法案を、できるだけ速やかに成立させる必要があります。この法案についての
賛否もお伺いします。
第二段階は、財政再建です。
我が国は、巨額の借金を抱えており、経済や社会保障に悪い影響を与えないため、財政再建は、当
然の課題です。国・地方の基礎的財政収支を黒字にする。二〇一一年度までに成し遂げると、目標を
立てました。これを達成すべく、努力します。
しかし、目的と手段を混同してはなりません。財政再建は手段。目的は日本の繁栄です。経済成長な
くして、財政再建はない。あり得ません。麻生内閣の目的は、日本経済の持続的で安定した繁栄にこ
そある。我が内閣は、これを基本線として踏み外さず、財政再建に取り組みます。
第三段階として、改革による成長を追い求めます。
改革による成長とは何でありましょうか。それは日本経済の王道をゆくことです。すなわち、新たな産
業や技術を生み出すこと、それによって、新規の需要と雇用を生み出すことにほかなりません。「新経
済成長戦略」を強力に推し進めます。
阻むものは何か、改革すべきものは何か。それは規制にあり、税制にある。廃すべきを廃し、改める
べきは改めます。
強みは何か。勤勉な国民であり、優れた科学と技術の力です。底力を解き放ちます。日本経済は、
幾度となく厳しい試練に対して果敢に応じ、その都度、強くなってきました。再び、その時が来たのであ
ります。
以上、三段階について申し上げました。めどをつけるには、大体三年。日本経済は全治三年、と申し
上げます。三年で、日本は脱皮できる、せねばならぬと信じるものであります。
(暮らしの安心)
暮らしの安心について、申し上げます。
不満とは、行動のバネになる。不安とは、人をしてうつむかせ、立ちすくませる。実に忌むべきは、不
安であります。国民の暮らしから不安を取り除き、強く、明るい日本を、再び我が物としなくてはなりま
せん。
「消えた年金」や「消された年金」という不安があります。個人の記録、したがって年金給付の確実さ
が、信用できなくなっております。ひたすら手間と暇を惜しまず、確かめ続けていくしか方法はありませ
ん。また、不祥事を行った職員に対しては、厳正なる処分を行います。わたしは、ここに頭を垂れ、国
民のご理解、ご協力を請い願うものです。あわせて、年金等の社会保障の財源をどう安定させるか、
その道筋を明確化すべく、検討を急ぎます。
医療に信を置けない場合、不安もまた募ることは言うまでもありません。わたしはまず、長寿医療制
度が、説明不足もあり、国民をいたずらに混乱させた事実を虚心に認め、強く反省するものでありま
す。しかし、この制度をなくせば解決するものではありません。高齢者に納得していただけるよう、一年
を目途に、必要な見直しを検討します。
救急医療のたらい回し、産科や小児科の医師不足、妊娠や出産費用の不安、介護の人手不足、保
育所の不足。いつ自分を襲うやもしれぬ問題であります。日々不安を感じながら暮らさなくてはならな
いとすれば、こんな憂鬱なことはありません。わたしは、これら不安を我が事として、一日も早く解消す
るよう努めます。
次代の日本を担う若者に、希望を持ってもらわなくては、国の土台が揺らぎます。
困っている若者に自立を促し、手を差し伸べます。そのための、若者を支援する新法も検討します。
最低賃金の引上げと、労働者派遣制度の見直しも進めます。あわせて、中小零細企業の底上げを図
ります。
学校への信頼が揺らいでいます。教育に不安が生じています。子どもを通わせる学校を信頼できる
ようにしなければなりません。保護者が納得するに足る、質の高い教育を実現します。
子どもの痛ましい事件が続いています。治安への信頼を取り戻します。
ここで、いわゆる事故米について述べます。事故米と知りつつ流通させた企業の責任は、断固処断さ
れるべきとして、これを見逃した行政に対する国民の深い憤りは、当然至極と言わねばなりません。わ
たしは、行政の長として、幾重にも反省を誓います。再発を絶対に許さないため、全力を挙げます。
すべからく、消費者の立場に立ち、その利益を守る行政が必要なゆえんであります。既存の行政組
織には、事業者を育てる仕組みがあり、そのため訓練された公務員がありました。全く逆の発想をし、
消費者、生活者の味方をさせるためにつくるのが、消費者庁であります。国民が泣き寝入りしなくて済
むよう、身近な相談窓口を一元化するとともに、何か商品に重大な事故が起きた場合、その販売を禁
止する権限も持たせます。悪質業者は、市場から駆逐され、まじめな業者も救われます。
行政の発想そのものをめぐる改革であればあるだけ、甲論乙駁はもっともであります。しかし、国民
の不安と怒りを思えば、悠長な議論はしていられません。消費者庁創設に、ご賛同いただけるのか否
か。民主党に問うものです。否とおっしゃるなら、成案を早く得るよう、話合いに応じていただけるのか。
問いを投げかけるものであります。
(簡素にして温かい政府)
行政改革を進め、ムダを省き、政府規模を縮小することは当然です。
しかし、ここでも、目的と手段をはき違えてはなりません。政府の効率化は、国民の期待に応える政
府とするためです。簡素にして国民に温かい政府を、わたしはつくりたいと存じます。地方自治体にも、
それを求めます。
わたしは、その実現のため、現場も含め、公務員諸君に粉骨砕身、働いてもらいます。国家、国民の
ために働くことを喜びとしてほしい。官僚とは、わたしとわたしの内閣にとって、敵ではありません。しか
し、信賞必罰で臨みます。
わたしが先頭に立って、彼らを率います。彼らは、国民に奉仕する政府の経営資源であります。その
活用をできぬものは、およそ政府経営の任に耐えぬのであります。
(地域の再生)
目を、地域に転じます。
ここで目指すべきは、地域の活力を呼び覚ますことです。それぞれの地域が、誇りと活力を持つこと
が必要です。
しかし、その処方箋は、地域によって一つずつ違うのが当たり前。中央で考えた一律の策は、むしろ
有害ですらあります。だからこそ、知事や市町村長には、真の意味で地域の経営者となってもらわなけ
ればなりません。そのため、権限と責任を持てるようにします。それが、地方分権の意味するところで
す。
進めるに際しては、霞が関の抵抗があるかもしれません。わたしが決断します。
国の出先機関の多くには、二重行政の無駄があります。国民の目も届きません。これを地方自治体
に移します。最終的には、地域主権型道州制を目指すと申し上げておきます。
農林水産業については、食料自給の重要さを改めて見直すことが、第一の課題となります。五〇パ
ーセントの自給率を目指します。農業を直ちに保護の対象ととらえる発想は、この過程で捨てていかね
ばなりません。攻めの農業へ、農政を転換するのです。
一〇月一日に発足の運びとなる観光庁の任務に、観光を通した地域の再生があることを申し添えて
おきます。沖縄の声に耳を傾け、沖縄の振興に、引き続き取り組みます。
昨今は、集中豪雨や地震など、自然災害が相次いでいます。被災された方に、心よりお見舞いを申
し上げます。復旧・復興には、無論、万全を期してまいります。
(持続可能な環境)
環境問題、とりわけ地球温暖化問題の解決は、今を生きる我々の責任です。自然と共生できる循環
型社会を、次の世代へと引き継ぐことが求められます。資源高時代に対応した、経済構造転換も求め
られます。
なすべきは、第一に、成長と両立する低炭素社会を世界に先駆けて実現するということ。第二に、我
が国が強みを持つ環境・エネルギー技術には新たな需要と雇用を生む力があることを踏まえ、これを
育てていくこと。そして第三に、世界で先頭をゆく環境・省エネ国家として、国際的なルールづくりを主導
していくということです。
(誇りと活力ある外交・国際貢献)
次に、外交について、わたしが原則とするところを、申し述べます。
日米同盟の強化。これが常に、第一であります。以下、順序を付けにくいのをお断りした上で、隣国
である中国・韓国やロシアをはじめアジア・太平洋の諸国と共に地域の安定と繁栄を築き、共に伸びて
いく。これが、第二です。
人類が直面する地球規模の課題、テロ、温暖化、貧困、水問題などに取り組む。第三です。
我が国が信奉するかけがえのない価値が、若い民主主義諸国に根づいていくよう助力を惜しまな
い。第四です。
そして第五に、北朝鮮への対応です。朝鮮半島の安定化を心がけながら、拉致、核、ミサイル問題を
包括的に解決し、不幸な過去を清算し、日朝国交正常化を図るべく、北朝鮮側の行動を求めてまいり
ます。すべての拉致被害者の一刻も早い帰国の実現を図ります。
以上を踏まえて、民主党に伺います。
今後日本の外交は、日米同盟から国連に軸足を移すといった発言が、民主党の幹部諸氏から聞こ
えてまいります。わたしは、日本国と日本国民の安寧にとって、日米同盟は、今日いささかもその重要
性を失わないと考えます。事が国家・世界の安全保障に関わる場合、現在の国連は、少数国の方針で
左右され得るなど、国運をそのままゆだね得る状況ではありません。
日米同盟と、国連と。両者をどう優先劣後させようとしているか。民主党には、日本国民と世界に対
し、明確にする責任があると存じます。論拠と共に伺いたいと存じます。
第二に伺います。海上自衛隊によるインド洋での補給支援活動を、わたしは、我が国が、我が国の
国益をかけ、我が国自身のためにしてきたものと考えてきました。テロとの闘いは、まだ到底出口が見
えてまいりません。尊い犠牲を出しながら、幾多の国々はアフガニスタンへの関わりを、むしろ増やそう
としております。この時に当たって、国際社会の一員たる日本が、活動から手を引く選択はあり得ませ
ん。
民主党は、それでもいいと考えるのでしょうか。見解を問うものであります。
(おわりに)
わたしが本院に求めるものは、与野党の政策をめぐる協議であります。内外多事多難、時間を徒費
することは、すなわち国民に対する責任の不履行を意味します。
今、景気後退の上に、米国発の金融不安が起きています。わたしどもが提案している、緊急総合対
策を裏付ける補正予算、地方道路財源を補てんする関連法案を、速やかに成立させることが、国民に
対する政治の責任ではないでしょうか。
再び、民主党をはじめ野党の諸君に、国会運営への協力を強く要請します。当面の論点を、以上に
ご提示しました。お考えをお聞かせ願いたく、わたしの所信表明を終えます。
□■□オマケ■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□■□
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ブリタニア皇帝演説(http://www19.atwiki.jp/sohgood/pages/34.html)
「人は、平等ではない。生まれつき足の速い者、美しい者、親が貧しい者、病弱な体を持つ者、生ま
れも育ちも才能も人間は皆、違っておるのだ。そう、人は差別される為にある。だからこそ人は争い、
競い合い、そこに進歩が生まれる。不平等は悪ではない。平等こそが悪なのだ。―(中略)―我がブリタ
ニアはそうではない。争い、競い、常に進化を続けておる。ブリタニアだけが前に、未来へと進んでいる
のだ。我が息子クロヴィスの死も、ブリタニアが進化を続けているという証。闘うのだ!!競い、奪い、獲得
し、支配しろ!!その果てに未来がある!!オールハイルブリタニア!!」
ギレン演説(http://www.oct.zaq.ne.jp/afakc406/girennoenzetu.htm)
我々は一人の英雄を失った。これは敗北を意味するのか?否!始まりなのだ!
地球連邦に比べ我がジオンの国力は30分の1以下である。にも関わらず今日まで戦い抜いてこら
れたのは何故か!諸君!我がジオンの戦争目的が正しいからだ!
一握りのエリートが宇宙にまで膨れ上がった地球連邦を支配して50余年、宇宙に住む我々が自由
を要求して、何度連邦に踏みにじられたかを思い起こすがいい。ジオン公国の掲げる、人類一人一人
の自由のための戦いを、神が見捨てる訳は無い。
私の弟、諸君らが愛してくれたガルマ・ザビは死んだ、何故だ!
戦いはやや落着いた。諸君らはこの戦争を対岸の火と見過ごしているのではないのか?しかし、そ
れは重大な過ちである。地球連邦は聖なる唯一の地球を汚して生き残ろうとしている。我々はその愚
かしさを地球連邦のエリート共に教えねばならんのだ。
ガルマは、諸君らの甘い考えを目覚めさせるために、死んだ!戦いはこれからである。
我々の軍備はますます復興しつつある。地球連邦軍とてこのままではあるまい。
諸君の父も兄も、連邦の無思慮な抵抗の前に死んでいったのだ。この悲しみも怒りも忘れてはならな
い!それをガルマは死を以って我々に示してくれたのだ!我々は今、この怒りを結集し、連邦軍に叩
きつけて初めて真の勝利を得ることが出来る。この勝利こそ、戦死者全てへの最大の慰めとなる。
国民よ立て!悲しみを怒りに変えて、立てよ国民!ジオンは諸君等の力を欲しているのだ。
ジーク・ジオン!!
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