過去ログ(2005.12.01〜2006.12.17)百件

2006年11月07日 施設崩壊
 私が事務員として勤めている施設が来年1月から給与を引き下げてしまうため、多くの職員が今年末 を以って退職してしまう旨の記事を以前に書いたことがあるのですが、職員が年末を待たず してボロボロと辞めてしまい早くも危機的状況に陥ってしまいました。

 なんせ壁は高いものの世間一般の求人は、確実に増えていますので、生活保護並みの薄給で求人 の募集を掛けても、誰も応募しません。
 来ても一見して普通の仕事に就くことが無理っぽい――どちらかといえば授産施設へ行かざるを得 ないような――痛いヒトです。
 私が事務員として勤めている施設は、『介護老人保健施設』という「家で面倒を看ることが困難な―― 手を煩わせる――爺婆の世話をする施設」です。
 当然のことながら、要求される職能は決して低くありません。  痛いヒトに勤まるような仕事では無い のです。
 ところが、前述の通り、求人の条件が酷すぎるので痛いヒトしか来ません。
 一騎当千も痛いヒトも職員数としては同じ“1”です。 職員数が「国が定めた最低配置基準」を下回っ た際は、ペナルティとして介護報酬が約三割カットされてしまいます。
 そのため、痛いヒトでも何ら躊躇することなく採用してしまうのです。
 独りにしておけない危険な要介護高齢者の面倒を、無能な痛いヒトが看ているという状況も、極めて 問題があるのですが、更に問題なのは、「痛いヒトは社会的道徳感も責任感も持っていない」ということ です。
 痛いヒトは平然と欠勤します。
 仕事のシフト交代なんて関係なく、電話1本、あるいは無断で休みます。
 理事長の姑息な利潤漁りの基本は、「職員に掛かる金は1円でも惜しい」ですから、職員が「国が定 めた最低配置基準」のギリギリしか居ません。
 そのギリギリの人数でシフトを組んでいますから、一人休んだだけで職員不在のフロアが出来てしま います。
 先に述べた通り、入所している利用者は、家で面倒を看ることが困難な――手を煩わせる――爺婆 です。
 職員不在で放置すれば、たちまち事故が発生します。
 一例を示しましょう。  危険に対する認識すら低下しているような爺婆ですから、歩くことが出来なく ても立ち上がることが出来れば、後先考えずに車椅子から立ち上がろうとします。
 杖や歩行具を使わなければ歩けない爺婆が、杖も歩行具も無しにいきなり歩き出すこともあります。
 倒れれば受け身なんてできません。
 同じ大きさのスイカと同じ重さの頭蓋が、ほぼ身長の高さからコンクリートに向 けて落下するわけです。
 このハイリスクを考えたら、(痛いヒトが職員になっている時点で言語道断ですが)フロアを職員不在 になんて出来ません。
 したがって、日勤の職員が欠勤したら夜勤者が残業して利用者の面倒を看る破目になります。
 夜勤労働が素で15時間超。  そこへ日勤の仕事を続けるワケですから、ほぼ24時間の勤 です。
 しかも、アリエナイことにこの残業が無給奉仕なんです。
 先に述べた通り、理事長の姑息な利潤漁りの基本は、「職員に掛かる金は1円でも惜しい」ですか ら、時間外労働に掛かる割り増しなんて払いません。
 そして欠勤する職員は有給休暇を使って休みますので、たとえ時間外労働の割り増し分を引いても、 残業してくれた職員に [ 残業時間 ] × [ 時間給 ] を払ったら、施設側は人件費が嵩んでしまいます。
 だから タ・ダ・働・き なのです。
 そんな条件で働かされて誰が仕事を続けようなんて考えるもんですか。
 今まで何とか耐えて踏ん張ってくれていた有能な職員がココに来てボロボロ辞め始めたのです。
 「危険」「汚い」「責任重大」「薄給+タダ働き」…「そんなトコロで働きたくないと考えるマトモなヒト」と「そ んなトコロででもなければ雇ってもらえない痛いヒト」との入れ替わりが繰り返されました。
 そして遂に、仕事を任すことのできる職員が居ないのでシフトが組めないという状況にまで至ってしま ったのです(笑)。
 もうムチャクチャです。
 「このヒトが独りで要介護高齢者を看るのは危険」と判断された痛い職員が、独りで1フロア20人の要 介護高齢者を看る…事故が起こって爺婆を殺したいとしか思えません。
 そして(まだ何かあるのかよ?と訝られそうですが)、この期に及んですら何ら具体的な対策が練られ ていません。
 私には施設を潰すつもりだとしか思えません。
 痛いヒトたちで構成された無能な職員郡がヤヴァイなんてことは、小学生でも分かる話です。
 事務長レベルの上司が、「求人の条件を上げたら理事長が怒ってクビになるかも知れない」なんてビ ビっていたら、何も出来ません。
 このまま放置しておいたら、死亡事故等重大な事故が頻発するのは必至。  もし、運良く重大な事 故が発生しなくても、無能な職員に世話をさせていたら、入所している爺婆の家族からクレームが付い て、風評被害で施設が潰れる。
 施設が潰れて収入源が減ったら、理事長が火病って責任者のクビが飛ぶのは分かりきっている。
 同じクビになるなら、善処してクビになれよ、ヘッポコハゲ事務長。
 良い条件で「マトモなヒト」を雇って「痛いヒト」と入れ替えなくちゃダメだ。


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