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2008年01月11日[B] 【よくある反論〜沖縄集団自決、「軍の強制」削除について】を斬る
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2007/10/08 02:40
Aよくある反論〜沖縄集団自決、「軍の強制」削除について
http://blog.auone.jp/lilydog/?p=0&disp=day_entl_p&y=2007&m=10&d=08
:> (続き)上洲幸子さんは家族や他の住民と山中に逃げていたが、そこで軍人が住民を集めて、
:> 「こうなったからは仕方がない。 敵に見つかったら舌を噛みきってでも死になさい」
:> と言った。
:>
:> 宮平春子さんが逃げ込んだ壕の中で兵隊に言われた言葉は
:> 「捕まらないよう潔く死んで下さい」
> との内容だったと言う。 (一部引用)
一つ訊きたいんだが。
「軍からの命令で、敵が上陸してきたら玉砕するように言われている。 間違いなく上陸になる。 国
の命令だから、潔く一緒に自決しましょう」 と 「万一のことがあったら、これで自決しなさい」 と 「敵に見
つかったら舌を噛みきってでも死になさい」 と 「捕まらないよう潔く死んで下さい」 が “軍の命令” って
解釈でイイんだよな?
そうすると不思議なんだが。
なんで、上洲幸子さんと宮平春子さんは生き残って証言してるの?
要するに、このお二方って、命令に従ってないんでしょ。
座間味村助役の宮里盛秀さんは命に従って集団自決したが、お二方はしなかったんでしょ。
じゃあ、その軍人の発言は命令じゃないよ。
従う or 従わないの選択肢が許されているのは、普通“命令”とは
呼ばないからね。
“軍の命令”ってのは、たとえば映画【プライベート・ライアン】の冒頭シーンや【The Trench 塹壕】のラ
ストシーンを言うのだよ。
アレが“軍の命令”。
コレは“ひとりの兵隊さんのお願い”。
一緒にスンナ。
> この他に、マスメディアにいちいち載らないけど、実体験者で存命されてる
> おじい、おばあの証言も数多存在する。
> 軍の強制を示す資料はブログに載せられないほど膨大にあるのだ。
いやいやいやこれは「軍の強制」じゃありませんから。
個人として兵士が自殺を教唆したに過ぎませんから。
拙稿【2007年03月17日 従軍慰安婦問題に関する考察 】にも書きましたが、
[ 個人の行為 ] = [ 軍の行為 ] ではありません。
日本軍人相手の売春宿に可愛い慰安婦が居なかったからという理由で、兵士が個人的に「強制連
行」を行ったとしても、それは「軍の関与」じゃありません。
ベトナムで現地女性を暴行した韓国人兵士に対しても、個人の犯罪であって韓国政府の犯罪ではあ
りません。
あくまで、軍上層部の指令に基づいた行動として行われなくては、「軍の関与」になりません。
警官が罪を犯しても、それは個人の犯罪。
警官が警察庁上層部の指示に基づいて証拠の隠滅や捏造を行ったのであれば、それは警察(司
法)の犯罪。
一緒クタにしちゃ駄目。
よくある反論U.
証言は証拠にならない
> さて、こういうと必ず帰ってくる言葉がある。
>
> 『強制があったというなら公式文書があるはず。文書がない限り強制などなかった。
> 証言は証拠にならない。』
>
> 『強制あったなんて反日サヨクが扇動してる』
>
> ちょと待った(・_・;)
> 公式文書だけが証拠として価値があり、当事者の証言は聞くに値しない、全て無視して良いと
> そんなこと誰が決めたの
> 勝手にこんな基準設けないでね
> (裁判ですら証言は証拠ですから)
「証言は証拠にならない」のではない。 「裏づけの無い証言は証拠にならない」である。
そして、「論理的あるいは理論的に非現実的な証拠は無視される」のだ。
判り易い例がニュルンベルク裁判におけるガス室に関する証言(※)である。
物理的に不可能な殺害方法を滔々と述べた証言は有効か?
※ アウシュヴィッツ収容所のガス殺証人その1 ソフィア・リトヴィンスカ(ユダヤ人女囚)
http://iroiro.alualu.jp/sekaisi/sofia/sofia_s09-1.html
アウシュヴィッツ収容所のガス殺証人その2 チャールズ・ベンデル(ユダヤ人医師)
http://iroiro.alualu.jp/sekaisi/sofia/sofia_s09-2.html
アウシュヴィッツ収容所のガス殺証人その3 ダヴィド・オレール(ユダヤ人画家)
http://iroiro.alualu.jp/sekaisi/sofia/sofia_s09-3.html
> 沖縄の人々もえらく嘘つき扱いされたものだ。
嘘吐きだといって言っているのではない。
「軍の関与を示す有効な証言」であると見做すことが出来ないと言っている。
> だいたい集団自決の時には生まれてもいなかった若僧が、
> 宮平さんはじめ、軍の命をその耳で聞きその命に従って
> 親類家族が殺し合った場にいた生存者に
> 「軍の命令などなかった」
> と面と向かって断言できる度胸はあるのか
意図的にミスリードを狙っているのがミエミエだけど、「軍の命」ではなく「兵士の命」な。
> 初めての敵の上陸にパニック、修羅場となる。
> 悠長に「住民に自決を命ずる」なんて紙に書いてられない極限状態なのは容易に想像できる。
実戦のドタバタで、軍属の個人(兵士)がその場の思いつきで発した言葉なら、それは「軍の命令」で
はない。
そもそも(従う従わないの問題ではなく)軍人は民間人に命令することはできない。
自分はお国の為に命を張っているという自負から民間人に威張り散らす嫌な兵士も居たと思うが、威
張るのと命令するのは違う。
教唆は出来ても命令は出来ない。
> それに、こういう都合の悪い命令は口頭でなされたり、後に文書が廃棄されたりするのは
> 戦争の常識ではないか。
ほうほう。
南京大虐殺論争でお馴染みのサヨク理論がココでも登場するのか。
またまたホロコーストネタで恐縮だが。
ナチのガス室大量殺においても、史実派曰く「文書は破棄(隠滅)された」という。
だがしかし。
「東方」計画にしたがったソ連住民(まず、ユダヤ人と共産党員)の殺害命令は存在する。
負傷者に病院のベッドを空けるために、瀕死の病人を殺害する命令も存在する。
精神病院に収容されている患者の殺害、撃墜されたアメリカ軍飛行士の殺害、占領地域での人質の
射殺命令も、署名、部局印、部数入りのものまで、お望みどおりに存在する。(http://maa999999.hp.
infoseek.sk/ruri/gulfwar_02_05_40.html)
これらの命令書の束が独逸軍の敗戦処理において、旧上層部に大きすぎる損失を与えたことは想
像に難くない。
だが、これらの命令書は破棄されずに現存する。
にも関わらず、ヒトラー一派による現存の命令書の中には、ガス室によるヨーロッパ・ユダヤ人の大
量絶滅に言及している文書は一つもない。
「一つもない」のである。
> だから当事者の証言が重要になってくるのだ。
だから「裏付けのある証言」が重要になるのである。
たとえば、私が殺人事件の容疑者になったとしよう。
目撃者Aがこう言ったとしよう。 「私はこの男が被害者を殺害する場面を見た」と。
そうすると私は問答無用で有罪なのか?
違うだろう。
Aが其処に居たことが証明出来、かつ、何時,何処から,どういう状況をどれぐらい明瞭に観察したの
か?,殺害方法は?,凶器を握っていたのは右手or左手?
様々な証言内容が証拠と一致して初めて証言が有効になる。
当事者であった可能性のある年齢と(当時の)居住地だけを理由に、既知の事実にのみ従った証言
に証拠能力はない。
メディアで「圭坊が犯行に使った凶器は包丁で、右手で刺した」と伝えられた後で「圭坊が包丁を
右手に握って刺す瞬間を目撃しました」といっても、少なくともその23文字の証言に関して証拠能力
はない。 そういうことだ。
> 生き残った者の話には耳をふさぎ、ひたすら現存する国家の文書のみを信じ、
> 文書さえなければ軍の強制などなかったと断定するのは余りに偏狭な検証方法だ。
これだから事務職に関わったことのない学生さんと学校のセンセイは嫌なんだ。
「既知の情報に従っただけの証言」は証拠にならないし、事務処理の膨大な痕跡から特定の事象だ
けを抹消することなんて絶対に不可能なんだよ。
自決の為に配ったと言われている手榴弾にしても1個2個ならイザ知らず、軍の弾薬庫から大量に出
そうと思ったら、申請書類なしじゃ絶対に無理。
兵士が手榴弾を渡した可能性があるのは、個人的に自分の武器を渡すということだけ。
そして、それは「個人の関与」であって「軍の関与」ではない。
たとえば私は、老健に勤めているから大人用のオムツを1枚2枚ちょろまかすことが容易い。
そうして手にしたオムツを変態アベックに「これでオムツプレイを愉しんでYO」と渡したとしたら、それ
は「老健の関与」か?
違うダロ。 そういうことだ。 兵士が個人的に手榴弾を渡すのは、「個人の関与」であって「軍の関
与」ではない...そういうことなんだよ。
> 様々な角度から見なくてはならないのはちょっと想像力を働かせればわかることではないか。
その言葉、そのまま返す。
> それから生き延びた証人達が揃いも揃って「反日サヨク」だというのは無理があるだろう(爆)
> おじい、おばあは普通の人々ですからー
過去の記憶がボヤけた高齢者を政争の道具に使っているのはドナタかな?
> それにこの集会は沖縄の自民党も含めた超党派主催で行われたことをお忘れなく。
あっはっは!!
自民党員が全員一致団結して保守だってか?
野中広務も河野洋平も中山正暉も二階俊博も金丸信も加藤紘一も橋本龍太郎も...その他大勢の
サヨク主義信奉売国奴が多数自民党に居りますが...
ついでに言うとアノ小沢一郎も「元」自民党員だよ。
> それでもまだ文書にこだわりたい貴兄にこんなのはどうだろう。
え?どんなの?
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